今回は上手くいかなくて気分が落ちにくく、すぐに切り替えやすくする考え方を紹介します。
試合に勝ったときや自分が思い通りのプレーができたときというのは気分が良いものです。
一方で試合に負けたり、調子が悪く思い通りのプレーができなかったりすると気分が落ちてしまいます。これは競技をしている誰もが経験することと思います。
良いプレーができていて気分が乗っているなら何の問題もないですが、思い通りのプレーができず落ち込んでいるのなら、その状況をいち早く切り替えたいもの。
試合中に落ち込んでいても良いプレーができるわけでもなく、練習中に落ち込んでいても実にならないからです。
もし、あなたが些細なことで気分を落としてしまうタイプならこう考えてみましょう。
「思い通りにいかないのは普通のこと」
選手として活動しているならば理想を求めることは大切なことです。理想を目指すことは成長のモチベーションになります。ただし、理想を求める中は注意しなければならないことがあります。
少し考えてみてください、
・理想の結果を得ること理想の結果を得られないこと、どちらが多いですか?
・理想のプレーできることとできないこと、どちらが多いですか?
答えは自分の感覚的なことなので、理想の結果が得られる、理想のプレーができることが多いと答える人もいるかもしれません。
しかし、テニスの試合をすれば相手は自分に対して嫌なことをしてくる、自分の調子が良いときもあれば悪い時もある、上を目指しているのであれば自分より強い相手と戦うことになる。
そんな状況で毎回理想通りのことが起こることは決して多くないはずです。自分の思い通りにいかないことはいつでも起こり得ること。すぐに落ち込んでしまう人はこの考えが欠けている人が多いです。
そのような人は練習をしていて調子が良いと「これが自分の普段の実力なんだ」と考えます。そして、上手くいかなくなると「調子が悪い、いつもはこうじゃないのに」と考えるのです。
心当たりはありませんか?
人はときに都合の良いように考えます。そう考えた方が安心できるからです。
でも都合の良いように考えていると不都合なことがあったとたん「調子が悪かった、いつもの自分を出せなかった」などといって気分を落とします。上手くいくのも自分の実力、上手くいかないのも自分の実力です。
テニスをしていれば不都合なことは起こるものです。そのなかで自分に何ができるかを考え実行することが重要です。気を落としている場合ではありません。
試合で負けたとしても、負けることは誰にでもある。
どんなにミスショットを連発しても、そのようなことは誰にでも起こる。
それは普通のこと。そのなかで何ができるか?
そう考えられると気分を落としにくく、心の安定につながっていきます。