上司や先輩に叱られてヘコんでしまう。そのことを引きずってその人に「また叱られるのではないか」寝る前に憂鬱になって、ビクビクしながら接する。そしてまた叱られて、段々とつらくなってくる・・・
あなたもこんな経験がありませんか?
叱られたりダメ出しをされたりすることは多くの人が嫌がると思います。
できることなら避けたいことです。しかし、どんな人でも完璧な人などいません。ミスや過ちは犯すもので、ダメ出しされることは避けられません。
そんなときはこんなことをあなた自身に問いかけてみてください。
「80歳になったあなたが、今のつらい状況のあなたに声をかけるとしたら、何と言いますか?」
この質問には物事を違った視点で観るための2つのポイントが含まれています。
1つは「第三者の立場」から自分を観ようとすること。80歳のあなたから観ることで客観的に考えやすくなります。
少し想像するとわかりやすいと思います。テニスでダブルスをやっていて、パートナーがミスをすると「ドンマイ」といえるのに、自分がミスをすると「ドンマイ」どころか「何やってんだ!」と思ってしまいます。今のつらい自分をダブルスのパートナーだと考えてみることで違った視点で見やすくなります。
2つ目は長期的な視点で観ようとすること。「80歳のあなた」というのはおそらく、何年、何十年も先のあなただと思います。
叱られた時につらくなってしまうのは、今の状況ばかりに気を取られている場合がほとんどです。そこで長期的な視点で考えられるように80歳のあなたから観てみると違った気づきが生まれやすくなります。
例えば、子供の時に叱られてつらい思いをしたことでも、今思えば「大したことなかった」「あの時があったから成長できた」と思えることが多いのではないでしょうか。
今つらいことも同じように、数年後、数十年後に振り返ってみると、実はそこまで深刻なことではなかったと思えることが多いものです。
叱られて落ち込んでつらくなったら
「80歳になったあなたが、今のつらい状況のあなたに声をかけるとしたら、何と言いますか?」
と自問して、違った角度から自分自身をみつめてみましょう。
ちなみに、叱ると怒るは違います。
「怒る」は、感情をあなたにぶつけているもので、怒っている人の気分を満たすための自己中心的な行為です。一方「叱る」は、相手に気づきを与えることが含まれていて、自己中心ではない行為です。相手が怒っているのか叱っているのか見極めることもあなたの心を保つのには有効です。