ラグビーW杯決勝・3決で感じた スポーツに欠かせない2つのもの

2019年ラグビーW杯は想像以上の盛り上がりで幕を閉じました。
倒されても立ち上がり、ONE TEAMで戦う日本チームのプレーにはとても感動しました。
わたし自身もニュージーランドVSウェールズの3位決定戦でお仕事をさせていただきました。
 
 

 
 
ただ一つだけ、決勝戦の後に残念なシーンがありました。
それは決勝、イングランドVS南アフリカ戦後の表彰式、準優勝に終わったイングランドチームが銀メダルを受け取るシーンです。
 
 
私はテレビで観ていたのですが、多くのイングランド代表選手がメダルを首にかけてもらうところ、一人の選手は首にかけられるのを拒否し手で受け取り、もう一人の選手は首にかけられた銀メダルを、檀上ですぐに外していました。
 
これを観た時、私はイングランド選手に対して少し不愉快な気持ちになりました。
 
 
確かに、優勝を目指して今まで努力をしてきたのに、あと一歩のところで優勝を逃したのはとても悔しい事でしょう。その気持ちを計り知ることはできません。
 
ただ、その気持ちを檀上で出すべきではなかったと思います。
 
 
銀メダルの授与は、決勝で負けた残念賞ではありません。ファイナリストまで勝ち上がってきたことを称える賞です。大会の主催者は称える気持ちでイングランド選手にメダルを授与しているところ、その気持ちを受け取らない態度をとったのです。
 
 
この一連の出来事をメダルを一生懸命作った製作者が観たらどう思うか。表彰式で表彰台の作成、運搬など携わった方が観たらどう思うか。イングランド選手に大会の運営に携わった方々への感謝やリスペクトが感じられませんでした。
 
イングランドサポーターが見ても多くの方が不愉快に感じたことと思います。
 
 
 
一方で、上記したように私は3位決定戦でフィールド上でお仕事させていただいたのですが、ニュージーランドに負けて4位に終わったウェールズの選手たちは対照的でした。
 
 
彼らは表彰されることがないにもかかわらず、3位になったニュージーランドの表彰式を横で見守り、表彰式が終わった直後にフィールド中央にウェールズ代表メンバー全員が横一列に並び四方向に挨拶していました。
 
 
一致団結した挨拶に私は清々しい思いをしました。そこにはファンへの真心からの感謝を感じたからです。
 
 
 
ラグビーだけではなく、テニスでも他のスポーツでも、その競技ができているのは必ず自分以外の誰かがいるからです。環境を整えてくれている人、道具を作ってくれている人、ルールを考えた人、仲間、応援してくれる人、多くの人がいてスポーツ競技が成り立ちます。
 
 
スポーツは「感謝」「リスペクト」が感動を生む。逆にそれらが無いとスポーツの持つ価値が損なわれてしまう。そう感じさせるW杯のフィナーレでした。