一昨日、全国高校体育連盟は新型コロナウイルスの影響で夏のインターハイを中止すると決めました。
インターハイは「現役最後の大会」に位置付けている学校が多く、本大会の中止は現役生、特に高校三年生にとってはとてもつらいニュースだと思います。
この大会のために練習に励んできたのに、その大会がなくなってしまった。今の状況をフルマラソンに例えるなら、35~40km地点を走っていて急にゴール地点が閉鎖されてしまったようなものでしょう。
今まで頑張ってきたことが水の泡になってしまったような、失望感や喪失感のようなものがあるかもしれません。選手たちの気持ちを想像すると言葉に言い表せないくらい残念で気の毒に思います。
そんな高校三年生へ私が伝えたいことを書いていきたいと思います。
①今は残念がっていい、落ち込んでいい
今、抱いている気持ちをありのままに浸ってよいと思います。つらい、悲しい、やるせない、ムカつく、人それぞれ色々な思いがあるでしょう。それだけ本気で向き合ってきたのですから当然です。
今の気持ちを誰かに吐き出してもいい、一人で浸ってもいい、ノートに書き出してみてもいい。無理に自分の気持ちを押さえつけようとすると余計に疲れてしまいます。今の自分の気持ちを否定せず、その気持ちをありのまま受け入れ時間にしてみましょう。
今は外出自粛が続いているので、自分の気持ちを整理する時。あまり考えず、気晴らしに読書やゲームや楽しいことをやるのもいいと思います。
②君の物語はまだ始まったばかり
人生を1日の時間に例えてみると、高校3年生の今は何時ごろだと思いますか?
生まれた時間を午前0時(寿命で)死ぬ時間を24時とすると、高校3年生は午前5時頃なんです。朝日が昇ってきた頃なんですよ。
ライオンキングの映画だったら主人公のシンバがお父さんムファサの死に直面したところくらいです。(わからなかったらすみません)そこからシンバは旅をするなかで立派な王として成長して故郷に戻ってくるわけです。
さあ、これからが物語の始まりです。
あなたの物語はどうなっていくでしょうか? どうしていきたいですか?
と、気持ちの整理ができたら考えてみてください。大学に進学する人や、社会人になる人もいるでしょう。正直、私は大人になってからの人生の方が楽しいと思います。
自分が稼いだお金で、好きな服を変える、旅行にも行ける、好きなところに住める、一気に世界が広がります。部活では子供のころからその競技をやっていたヤツが活躍していたけど、社会に出たらその時の頑張りしだいでどんどん活躍できます。社会に出たら可能性にあふれているんです。
今は自分のありのままの気持ちを認めてあげていいんです。
でもいつかは切り替えて前を向かなければいけません。気持ちが落ち着いてきたら、考えてみてください。
「これからあなたの物語はどうなっていくでしょうか?」「どうしていきたいですか? 」
どうせ考えるなら思いっきりハッピーエンドな物語を思い描いてみましょう。
ここからが新たなスタートです。
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